コーヒーレシピのつくりかた

Published: 2018-12-01 01:14

この記事は家にハンドドリップ向けの抽出器具、スケール、グラインダーを持っている方向けの記事です。

お店でおいしいコーヒーを飲んだので家でもいれてみようと豆を買ってきたものの、お店とは違う味わいになってしまったことはありませんか?
自分でいれるコーヒーのレシピをつくることで、味を調整しながら、おいしいコーヒーがある生活をつくることができます。
必要なものは

  • タイマー
  • スケール
  • グラインダー

です。

このなかで高価なものはグラインダーですが、お店で挽き売りを何年も買っているひとはグラインダーを買うことで、より味を調整できるうえ、新鮮なコーヒーを楽しむことができるようになります。下手に入門編のようなグラインダーを買うよりも、評判のよいしっかりしたグラインダーを買うことで、この先ずっと楽しめると思います。おすすめは

です。

ようやくレシピのつくりかたです。

コーヒーは、コーヒーの粉から水分中にコーヒーの甘みや香りを抽出することによってつくられます。そのため、しっかり抽出されなければ未抽出、出しすぎると過抽出となります。
その成分の抽出具合を変動させる要素には、粉の量、お湯の量、粉の粗さ、お湯の温度などがあります。毎回なにかが変わると、なにが味を変化させたのか分からなくなるため、粉に対するお湯の量を固定するのがポイントになります。

僕がいま使っているのは深煎り(水 1g : 粉 0.086)、浅煎り(1:0.057)です。たとえば 250ml で深煎りのコーヒーをつくりたければ 250*0.086 = 21.5g の粉を用意します。
次に大切なのがブルーム、蒸らしです。これは粉の量の倍のお湯をつかって行います。わかりやすく 22g の豆を使うとして 40g のお湯をそそげばOKです。そそぐスピードはわかりやすく毎回 10s 以内がいいでしょう。

ここからレシピを組み立てます。

  • 92℃のお湯を用意する。(一般的にこの前後の温度を使うことが多いです。高すぎると雑味が、低すぎると抽出が十分にできません。沸騰したお湯を30sほど冷ますとこの温度帯になるとされています。)
  • ペーパーをお湯でしっかりリンスする。(漂白したペーパーがおいしいコーヒーには向いています。紙くささは必ず発生してしまうのでしっかりリンスしましょう。(リンスしたお湯で匂いがわかります)器具もあたたまります。)
  • 22g の豆を用意し、グラインダーに示されている標準の挽目で挽く。
  • 豆をセットし、タイマーをスタートすると同時に、粉全体にお湯がかかるように 40g のお湯をそそぐ(計 40g)
  • 30s 後に 150g までブルームと同じようにそそぐ(計 150g)
  • 30s 後に 250g までブルームと同じようにそそぐ(完成だ!)(目安としてお湯の投入は3もしくは4回で終えられるように分割しましょう。できない場合は抽出器具のサイズが適切でない可能性が高いです。)

簡単ですね。では、飲んでみましょう。

  • 酸が目立ったりザラザラした感じがありますか? → 細かすぎるかもしれません、粗くしてみましょう
  • 香りが感じにくかったり、甘みがなく薄い印象ですか? → 粗すぎるかもしれません、細かくしてみましょう
  • 良い香りがして甘み、酸味、苦味のバランスがよく、なめらかさや良い質感がありますか? → 完璧なカップです!やったね!

まとめです。

  • 深煎り(水 1g : 粉 0.086)、浅煎り(1:0.057)の比率で抽出したい量に対する粉の量を決める
  • 用意した粉の倍の量のお湯でブルームする
  • 決めた間隔で決めたお湯を投入していく(30sごとに100gずつ、など)
  • 味を確認して次回の挽目を調整する

簡単なメモ帳やアプリで記録するとより良いかもしれませんね。

ここまで書いていて書きすぎた感がありますが、コーヒーを楽しめることが一番です!!!!

この記事は、喫茶好きゆる Advent Calendar 2018の 1 日目の記事として書かれました。次回は @taizooo さんの「禁コーヒーについて」です。飛び込みの参加もお待ちしています。