バリスタの仕事はコーヒーをいれることではなくて味を決めること

Published: 2018-10-26 16:02

バリスタという仕事をおよそ1年半やっている。コーヒーが好きで、これでお金がもらえたら最高だなというよくある浅はかな気持ちで、なんとか続いているし、たのしい。

バリスタはコーヒーをいれるひと、というイメージが強いと思う。自分もそう思うし、実際にそうだし。あとはラテアートしてくれるひととか、コーヒー豆を売ってくれるひととか。

実際に働いていて、いまはかなりこだわって仕事ができる環境にいて、バリスタの仕事に対する理解が深まっている。先に書いたことも仕事の一部ではあるけれど、重要なことではないなと思う。

なぜかと言うと、正しくコーヒーを入れられたかがわからないから。

要するにジャッジメントができないと提供したい味なのか、提供できるクオリティなのかが判断できないから。だから味がとれるバリスタにならないと意味がないなと考えるようになりました。

最近カッピングというのやるようになってコーヒーの味をとる練習をしている。コーヒーの味というのは甘さ、酸味、ボディ(赤ワインとかと同じです)、余韻、フレーバーというのがあってフレーバーっていうのはこういうグラフにまとまってます。https://sca.coffee/research/coffee-tasters-flavor-wheel/

カッピングというのは、コーヒーの粉をお湯で浸して、冷めたらスプーンですする奇妙な行為で、なぜか週末の11時とかから開始されるので休みなのに早起きして行くわけだけど、意外とひとがあつまっていたりして、そういう変なひとたちでズビズビすするわけなんだけど、同じ品種なのに産地でフレーバーが違うんだなーとか、精製方法の違いがよくわかるなーとかコーヒー豆に対する理解がグングン深まって楽しかったりします。

こういう変なこともやりつつ、使ってる豆がどういう味わいの豆で、いまカップにあるコーヒーがどういう味になっているのか、適切に抽出できた液体なのか、ということを確実にできるようになりたいなと思うのでした。